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箸の使い方:様々な国での食事における箸の役割


箸を使う国


普段食事をするときに何気なく使っている箸。食事をするための道具は箸だけでなく、ナイフやスプーンなどもあり、国によって使う道具は様々です。

では、箸を使って食べる国はどのくらいあるのでしょうか。今回は箸を使う国、箸の使い方など詳しく紹介していきます。

お箸を使う国は世界の約3分の1

昔、人間は火を使って調理した熱い食べ物を取り扱うために、箸やフォーク、ナイフ、スプーンなどを作り出して食事をするようになりました。


そして、世界4大文明発祥地それぞれが風土、気候、民族、作物、宗教、文化などの色々な違いで独自の食文化をつくり出しました。食事をするための文化は大きく3つに分けられ、箸食文化、手食文化、ナイフ・フォーク・スプーンなどのカトラリー文化があります。


箸を使って食事をする国は世界の約28%、手掴みで物を食べる国は世界の約44%、ナイフ・フォークを使用するカトラリー文化は世界の約28%です。

箸を使う国、手掴みで食べる国、カトラリーを使う国について、それぞれ詳しくみていきましょう。


箸を使って食べる国

日本・韓国・朝鮮・中国・シンガポール・タイ・ベトナムなどがあります。

箸を使う国は主食として主に米を食べている地域です。


中国では3,000年ほど前から食事に箸が用いられていたそうです。日本では、中国から箸が伝わるまでは手で食事をしていました。「魏志倭人伝」の中に手づかみで食事をしていたということが記されています。今でもおにぎりやパンを箸を使わず手で食べるのは昔の名残りかもしれません。4世紀〜7世紀の間に箸が伝わってきたと言われており、箸に関する記述が「古事記」や「日本書紀」に載っています。


手で食べる国

東南アジア・中近東・インド・アフリカなどがあります。

3つの食文化の中で手掴みで食べる食べ方は一番歴史の古い文化です。


猿から進化してきた人間は、大昔は猿と同じように手で食事をしていました。現在でも手で食事をする国はたくさんありますが、文明が遅れているためではありません。洗った道具よりも清潔にした手の方がキレイだと考えられているからです。


また、宗教的なマナーの一つで、イスラム教やヒンズー教の人々は神から与えれた食べ物を手で食べるのが正式な食べ方とされています。


ナイフ・フォーク・スプーンを使って食べる国

フランス・イギリス・アメリカ・ロシアなどがあります。


パンやパスタ、肉類を主食とするフレンチ・イタリアンなどヨーロッパでの食事に欠かせないカトラリーですが、ナイフ・フォーク・スプーンがセットで使われるようになったのは19世紀頃からです。


西暦1801年から西暦1900年頃なので、手食文化や箸食文化と比べると歴史は浅く一番新しい食べ方です。カトラリーが普及する前は手で食事をしていました。


箸を中心とする食事方法は日本のみ

箸を使う国は日本・韓国・朝鮮・中国・シンガポール・タイ・ベトナムと紹介しましたが、それぞれの国で箸の種類や食事方法には違いがあります。


どの国も食事に箸を使いますが、箸のみで食事をするのは日本独自のスタイルです。インドやタイ、中国などで食べられているインディカ米よりも、粘り気のある日本米は箸で食べやすいからではないかと考えられています。


中国や朝鮮との食事方法の違いについてまとめてみました。



​食事方法

箸の種類

中国

箸と匙がセットになっている。 ご飯・おかずには箸を使い汁物には匙を使う。 料理が盛られている大皿から、直接自分の箸で料理を取るスタイルが親しさを表す。

素材には主に竹・木・骨などが使われている。箸の長さは27センチあり、日本の箸より長い。 箸頭から箸先まで同じ太さになっている。

朝鮮

「スジョ」と呼ばれる箸と匙のセットが使われている。おかずには箸を使い、ご飯には匙を使う。

素材には金属製のものが用いられ、銅・銀・ステンレスが使われている。 女性は結婚するときに、夫婦揃いの銀のスジョを用意する。

​日本

箸を中心に食事をすることが多い。匙を使わないので汁物はお椀を持ち上げ直接口をつけて食べる。 大皿の料理は取り箸を使って取り分ける。

素材には木や竹が多く使われる。漆や螺鈿、蒔絵を施したもの、象牙、銀製など種類も豊富にある。 箸頭から箸先にかけて細くなっているものが多い。



自分専用のお箸があるのは日本だけ

大和言葉で「はし」は、二つの世界を繋ぐ言葉とされていました。

例えば、障害物を越えて道を繋ぐ「橋」や地上と高所を繋ぐ「ハシゴ」です。

「箸」には神様が宿っており、箸先は人、箸頭は神様と繋がっていると昔から考えられてきました。


「はし」を漢字で書くと「箸」です。竹冠の竹は、七夕の笹の葉や門松、青々と真っ直ぐ伸びる様子から清浄な植物として縁起の良いものですので、日本人にとって「箸」は神様が宿る大切な食事の道具です。


箸には神様が宿っていると考えられているからこそ、自分専用の箸があるのは日本だけで、同じ箸食文化の韓国・中国・シンガポール・タイ・ベトナムなどの国にはない風習です。


まとめ

箸は様々な国で使われていますが、箸だけで食事をするのは日本だけです。

また縁起が良くプレゼントで贈っても喜ばれています。ぜひ大切な人へ贈ったり家族でお箸を揃えてみてください。



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