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春の食卓を彩る漆器の魅力|やさしい季節に寄り添う和のうつわ


春は、草木が芽吹き、空気もやわらぎ、気持ちまで軽くなる季節です。そんな春の食卓にそっと寄り添ってくれるのが「漆器」。漆器というとお正月やハレの日のイメージが強いかもしれませんが、実は春こそ漆器の魅力がいちばん映える季節でもあります。今回は、春におすすめの漆器の選び方や使い方、取り入れるメリットについてご紹介します。


春に漆器を使うと、なぜ素敵なのか?

・やわらかな色合いが春の料理と相性抜群

春の料理といえば、菜の花のおひたし、たけのこご飯、鯛や桜えびを使った料理、いちごや和菓子のデザートなど、色味がやさしく、淡いトーンのものが多いですよね。


 漆器の朱や溜(ため)、淡い蒔絵の入った器は、こうした春の料理を引き立て、全体を上品にまとめてくれます。白い陶器とはまた違う、ぬくもりのある艶感が、春のやさしい空気感にぴったりです。


・木のぬくもりが季節の変わり目に心地いい

春はまだ朝晩が冷える日も多く、食器に触れたときの「ひんやり感」が気になることも。 漆器は木地に漆を塗っているため、手に取ったときの感触がやさしく、冷たさを感じにくいのが特徴です。


汁物や炊き込みご飯を盛りつけても、「なんだかほっとする」 そんな安心感があるのも、春に漆器を使う大きなメリットです。


春におすすめの漆器の種類

・小ぶりの汁椀、飯椀

春は量よりも“軽やかさ”を意識した食事が増える季節。そんなときは、大ぶりすぎない汁椀や飯椀が活躍します。


たけのこご飯用の飯椀、若竹汁やあさりの味噌汁用の汁椀など、春らしいメニューと相性抜群。 内側が朱塗りの汁椀は、料理の色を明るく見せてくれます。


・鉢、取り皿

春野菜のおひたしや和え物、酢の物を盛るなら、漆の小鉢がおすすめです。

黒や溜塗り → 緑や黄色の野菜が映える朱塗り → 白和えや豆腐料理が美しく見える

取り皿として使えば、食卓全体に統一感も生まれます。


・ 菓子器・銘々皿

春は和菓子の季節でもあります。 桜餅、草餅、いちご大福などを漆器の銘々皿にのせるだけで、ぐっと季節感が高まります。蒔絵入りの菓子皿や、縁に朱が入った溜塗りのお皿などは、“ちょっといいおやつ時間を演出してくれます。


春に使いやすい漆器の選び方

・ 色は「朱・溜・淡い蒔絵」が万能

春の食卓に合わせるなら、明るめの朱、透明感のある溜塗り、桜や草花の蒔絵入り、このあたりが使いやすく、季節感も出しやすいです。

黒一色の重厚な漆器よりも、少し軽やかな印象のものを選ぶと、春らしさが引き立ちます。


・普段使いしやすい形を選ぶ

「春だから」と特別な器を選ぶより、汁椀、小鉢、取り皿、フリーカップなど、日常的に使える形を選ぶのがコツです。出番が多い器ほど、季節を感じる楽しみも増えていきます。


春の行事と漆器の楽しみ方

・ひな祭り

ちらし寿司、はまぐりのお吸い物、白酒。 これらを朱塗りや蒔絵入りの漆器に盛ると、 テーブルが一気に華やかになります。


・お花見・春の来客

重箱におにぎりやおかずを詰めたり、銘々皿に和菓子をのせておもてなししたり。漆器があるだけで、「きちんと感」と「季節感」の両方が演出できます。


まとめ

漆器は特別な日のもの、と思われがちですが、 実は春のようなやさしい季節こそ、いちばん相性がいい器です。春の料理が美しく映える、木のぬくもりが心地いい、食卓に季節感と上品さが生まれる、そんな魅力が春の漆器には詰まっています。今年の春は、 汁椀ひとつ、小鉢ひとつからでも大丈夫。ぜひ漆器を取り入れて、季節を味わう食卓を楽しんでみてください。


 
 
 

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