top of page

ピアノの色が黒い理由!





ピアノの色と言えば、ほとんどの人が黒色を思い浮かべると思いますが、実は昔のピアノは木目調でした。素材に木を使っている楽器はピアノの他にもギターやバイオリンがありますが、それらは木の色を活かしたものが多いです。そこで、ピアノが黒くなった歴史や理由を見ていきましょう。


ピアノが黒い理由

ピアノには白や木目などさまざまな色がありますが、多くのピアノは黒色をしています。ピアノが黒く塗られている理由は一体なんでしょうか。


木目のピアノは日本の気候に適さない

木目調のピアノは、西洋に比べ湿気が多い日本では適さないとして黒く塗られたと言われています。ピアノが伝わってきた当時、塗装技術が未熟だったために黒塗りになったのも理由の一つです。


黒いピアノは舞台で映える

舞台で映えるように、ピアノは黒塗りになりました。ピアノに限らず、フォーマルな場面で黒い服を着るのは世界的に多いです。演奏する人も黒いスーツやタキシードを着ることが多く、服装に合わせてピアノも黒くなったのが理由です。


汚れが付かないようにするため

単純に黒色は汚れや傷が目立ちにくいため、ピアノが黒色になったと言われています。


黒い塗料

日本に伝わってきたばかりの初期のピアノは、ほとんどが塗られていました。湿気に強く、高級感も出る伝統工芸の漆はピアノの塗料にピッタリでした。


その後、一時的に木目調のピアノも生産される時期もありました。しかし、薄い板(化粧板)をピアノに張り付け、木目の模様を合わせなければならないといった大変手間がかかり木目調は生産が難しかったようです。


1920年頃から、漆に似た塗料でカシューという天然の塗料が使われるようになりました。現在では、石油化学の進歩でポリエステルなどの黒色の塗料ができ、丈夫で価格も抑えられるようになりました。性能がよく低価格の黒い塗料は、世界中で使われるようになりました。


まとめ

ピアノを黒く塗ったのは日本だったことがわかったと思います。そこから西洋の人々も黒塗りされたピアノに魅了されて、漆を真似てピアノを黒く塗ったと言われています。

Comments


bottom of page