新しい年を迎える前に、大掃除や正月飾りの準備、お正月までにやっておくべきことがたくさんあって年末をバタバタと過ごす方は少なくないと思います。
お正月の準備は何から手を付けたらいいのか分からなくて困っている!余裕を持ってお正月の準備がしたい!という方に向けて今回は、大掃除や正月飾りのタイミング、お正月までに準備しておきたいものについて詳しく紹介していきます。
正月事始めって何?
正月事始めは、お正月の準備に取りかかる日のことです。元来、旧暦の12月8日からとされていましたが、江戸時代になると鬼宿日(きしゅくび)の12月13日から正月事始めを行うようになりました。
鬼宿日とは大吉日でとても運気の良い日のことです。鬼宿日である12月13日は神様をお迎えする準備を始めるのに相応しいということで、今でもおせちの準備や正月飾りの準備は12月13日から28日頃までに行うのが主流とされています。
大掃除をする意味
煤払いは、神様を迎え入れ厄を払い落とすという意味があります。昔から綺麗に掃除すると年神様に幸運を運んできていただけると信じられてきました。
現代では囲炉裏やかまどを使う家庭は少ないので煤が出ないですが、新年までに自宅を隅々まで掃除してピカピカにしておくとスッキリした気持ちで年が越せそうですね。1年溜まった汚れを落として年神様をお迎えしましょう。
お正月飾りを準備するタイミング
大掃除が終わったら、しめ飾りや門松などの正月飾りを準備すればいいと思っている人も多いと思いますが、正月飾りも12月13日から28日頃までに飾り始めましょう。
最近ではクリスマス飾りを12月25日まで出している家庭が多いので、26日から28日に正月飾りを出すという人が多いです。特に28日は8という数字が縁起の良い末広がりなので、素晴らしい年が訪れますようにと願いを込めて28日に正月飾りを出してみてはいかがですか。
年賀状は12月25日までに出すと安心
郵便局での年賀状の受付は12月15日から始まります。 元旦に年賀状を配達してもらいたい場合は12月25日までに出しておきましょう。ただし、15日より前に年賀はがきを差し出してしまうと年内に届いてしまうので注意が必要です。
年賀状は元旦から1月3日までに届くのが理想ですが、遅くとも1月7日までに届くように余裕を持って出しましょう。1月7日を越える場合は年賀はがきは使えず、寒中見舞いとして出すことになります。
おせちの準備
お正月には、特別な料理としておせち料理を準備します。おせち料理は日持ちする順に佃煮→酢の物→煮物→焼き物の順番で準備するのがおすすめです。
おせちは、古代の中国から伝わった「節供(せっく)」と呼ばれる年中行事が起源とされています。五穀豊穣や家内安全を祈り、神様に感謝を捧げるための料理として発展してきました。
現代のおせち料理は、見た目の美しさや味わいはもちろん、それぞれの料理に込められた縁起の良い意味が特徴です。
お正月に使う漆器を準備しよう
・重箱
重箱には「料理を重ねる」「喜びを重ねる」という意味があります。他にも、縁起物のおせち料理には「福は重なる」という意味が込められています。おせち料理が詰められた重箱を一段一段広げて食事をする時間は、日本の伝統的な習慣を楽しめる大切な瞬間です。
・雑煮椀
雑煮椀は汁椀よりも大ぶりですが持ちやすくちょうどいい大きさになっています。木製の雑煮椀は冷めにくく、持った時に熱さを感じにくいのでお雑煮を入れるのにぴったりです。
・屠蘇器
屠蘇は、一年の邪気を払って長寿を願うためにお正月に飲む薬酒のことを言います。新しい年を迎えるために、家族揃って屠蘇酒を飲んでお祝いします。
おすすめの漆器
年越しそばを食べて年を越そう
12月31日の夜に年越しそばを食べる風習は江戸時代から続いています。
細長い蕎麦の形は長寿を願い、蕎麦が切れやすいことから「一年の災厄を断ち切る」という意味も込められています。
まとめ
お正月を迎える準備は、家族と過ごす時間や感謝の気持ちを表すための大切な時間でもあります。大掃除で心身を清め、おせち料理や門松、しめ縄で歳神様を迎える準備を整え、家族や友人と年越しそばや初詣を楽しむことでより豊かな一年のスタートを切ることができるでしょう。忙しい生活の中でも新しい年を迎える喜びを存分に味わいましょう。
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