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乾漆の歴史と工程


漆器の素地製作法の一つに乾漆というものがありますが、知らない方が多いと思います。そこで、乾漆のとはどんなものか、歴史や工程と一緒に紹介します。


乾漆とは

石膏、木や土の型を作り、漆糊で麻布などを何回も張り重ねて素地を成形する方法のことです。木の漆器よりも自由な形に成形することができ、丈夫で軽いのが特徴です。


乾漆の歴史

乾漆は、中国では夾紵(きょうちょ)呼ばれ、奈良時代に伝わりました。多くは仏像の製作に用いられましたが、平安時代を境に衰退していきました。


乾漆の工程

乾漆の工程を簡単にまとめました。たくさんの工程数があり手間のかかる作業です。


・型作り 石膏、木や土の型を作る


・.錆地 砥の粉と漆を混ぜ合わせたものを数回木地固めの上から塗る


・本堅地 珪藻土を蒸し焼きにした地の粉を土と混ぜ合わせ生地に塗る。乾いたら研いでまた塗る左京をくり返す。一辺地粉、二辺地粉、三辺地粉があり、一辺地粉が一番粗く二辺地粉、三辺地粉と粗い順から細かい粉へ変えて塗っていく。


・(細目) 米糊と漆を混ぜ合わせて、麻布を糊漆で貼る


・布目スリ 麻布の目を二辺地付けで埋める


・麻布貼りと布目スリを好みの厚みが出るまで繰り返し行います。 この工程でできた厚みが、一般的な木地の部分になります。


・本堅地、錆地をもう一度行い、乾漆を型から外す


・中塗りを2回繰り返し、最後に上塗りをする


まとめ

乾漆は、木地では難しい形も自由に作れるところがとても面白いです。乾漆を今まで知らなかった方も、機会があったらぜひ乾漆のアイテムを使ってみてください。

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