食事の席で箸の持ち方は結構盛り上がる話題だったりします。 その際に箸の持ち方で恥ずかしい思いをしたり、間違っていると指摘をうけたりしたことはありませんか?
今回は写真と動画を使って正しい持ち方と動かし方をご紹介します。
正しい箸使いを身に付ける理由
お箸の持ち方が違っていても、ご飯を食べられれば良いのでは?と思う方も少なくないとおもいます。正しいお箸の持ち方を身に付けるべき理由がちゃんとあります。
・お箸の持ち方が間違っていると周囲を不快にさせる可能性があるから お箸の持ち方が間違っていると、上手に食べ物を掴めません。そのため、自然と食べこぼしが多くなり、周囲から汚く見えてしまうことがあります。
間違ったお箸の持ち方は食べこぼしが多くなるだけでなく、一緒に食事をしている方に「マナーが悪い」と思われる恐れもあるでしょう。
・お箸を正しく持つと美しく見えるから
間違ったお箸の持ち方をしていると、食べ物を落とさないように変な食べ方になったり器に口をつけて食べたりするようになります。 お箸の正しい持ち方をマスターすれば、自然に食べ方もキレイに美しく見えます。
・お箸は日本文化の象徴だから 和食は2013年12月にユネスコ無形文化遺産に登録されました。和食が世界に広く知られるようになると、外国人もお箸を持つ機会が増えました。世界の人々に日本文化の良さを広めるために、お箸の正しい持ち方をマスターしておきましょう。
箸の正しい持ち方とは
正しい持ち方として上記の写真を参考にして下さい。
上の箸は鉛筆を持つときと同じ要領で、親指、人差し指、中指の3本の指で持ちましょう。 下の箸は親指の付け根にのせ薬指で支えるようにしましょう。 持つことができたら人差し指と中指を上下させて動かしま す。
ここからは分かりやすくするために上の箸と下の箸の持ち方を別々に見ていきましょう。
上の箸の持ち方
まずは上の箸から見ていきましょう。 上の箸は先ほどにもあったように正しい鉛筆を持つときと同じ持ち方になります。
親指、人差し指、薬指で挟んでいる位置を支点と考えて、箸の先とお尻を上下に動かしましょう。下の箸は動かさず上だけを動かす意識をします。 鉛筆を使う時とは違う力加減になりますが、練習して身につけましょう。
下の箸の持ち方
次に下の箸を見てみましょう。
下の箸は親指の付け根に挟み、薬指の第一関節のあたりに添えます。 美しく見せるには親指の付け根にしっかり挟むことを意識しましょう。
上下とも大体箸のお尻から3分の1程度のところに親指が来るようにすると見た目が美しくなります。
箸の動かし方
持ち方がわかったら動かし方です。 正しく持てても上手に動かすことができない人や、正しいと思っていても間違った動かし方をしている人がいます。
まずは動かしている動画を見てみましょう。
動画を見てわかる通り下の箸は動いていません。 それと親指が動いていないこともわかると思います。
このことから親指は支えているだけで、動かしているのは人差し指と中指のみだということがわかります。
人差し指と中指以外の指が動いていると正しく動かせていないと思ってください。
箸の持ち方・動かし方をわかりやすくポイントだけ紹介
持ち方のポイントは
・上の箸は親指・人差し指・中指で箸のお尻から3分の1あたりを鉛筆を持つ要領で持つ ・下の箸は親指の付け根に挟み、薬指に添える ・上と下の箸の間隔をあける
動かし方のポイントは
・下の箸は動かさない ・動かすのは人差し指と中指 ・親指は支え
このポイントを意識して持つようにして下さい。自然と上手に美しく持てるようになりますよ。
お箸の間違った持ち方
間違ったお箸の持ち方を紹介します。間違ったお箸の持ち方をしていないかチェックしてみましょう。
・握り箸 じゃんけんのグーで握るように、2本のお箸を握る持ち方です。2本のお箸を一緒に握ってしまうため、正しくお箸を動かすことができません。
・ペン箸 ペンを持つときのように薬指、小指を使わない持ち方です。箸先が開きにくくなり食べ物をつかむことが難しくなります。
・交差(クロス)箸 バツ(×)の形に箸先が交差してしまう持ち方です。箸先がピッタリ揃わないので、小さい食べ物が掴みにくいです。
・人差し箸 人差し指が上に浮いてしまっている持ち方です。人差し指を使わない為、見た目がキレイじゃありません。力が入りにくいため、食べ物を落としてしまいます。
・平行箸 上の箸と下の箸の間に中指が入っている持ち方です。中指を挟んでいるため、箸先に隙間が開いてしまい、小さい食べ物を落とすことがあります。
子供に正しいお箸の持ち方を教えよう
子どもに初めてお箸を持たせるとき、なかなか上手に持てないことが多いと思います。正しくお箸を持てなくても、叱ってはいけません。子どもに寄り添いながら少しずつ正しい持ち方を教えてあげましょう。
お箸の矯正は大人になってからでも遅くない
正しいお箸の持ち方は、できれば小さい頃からしっかりと覚えておくのが望ましいです。ですが、お箸の矯正は大人になってからでも問題ありません。
恥ずかしい思いをしたくない方、食べ方が美しくなりたい方、みんなで楽しい食事の時間を過ごしたい方は、お箸の正しい持ち方を練習して身に付けましょう。
矯正箸というものがあり、最近では補助具がついていなくて自然にお箸の矯正ができるようなお箸が販売されています。これなら大人の方でも気軽に矯正ができそうです。
まとめ
箸が正しく、美しく持てていれば食事の際に戸惑うことはなくなると思います。 また、お友達に教えてあげることもでき、役立つこともあります。 毎日の食事を楽しく味わうために今一度持ち方や動かし方を見直してみてはどうでしょうか。
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