日本人にとって、毎日の食事で欠せない道具であるお箸。お箸といっても形状や素材、太さもさまざまです。同じお箸でも人によって使いやすさが違います。
今回は使いやすいお箸の選び方を紹介します。自分に合ったお箸を見つければ今まで以上に楽しく快適に食事の時間を過ごしませんか。
箸の選び方
さっそくお箸の選び方を紹介します。 ・サイズや太さ ・素材
・塗装
・箸の形状 ・喰い先の形状 ・子どもや高齢者用のポイント ・プレゼント用のポイント 上記を考えながら選んでみてください。使う人に合った使いやすいお箸を選ぶことができます。詳しく解説していきましょう。
自分に合ったサイズや太さを選ぶ
使いやすい箸を選ぶには、自分に合った太さや長さを知ることが大切です。手の大きな人はしっかりと握ることができる太めのお箸がおすすめです。細かいものを掴みやすい細めのお箸はダイエット中の方や女性に人気です。
手に合うお箸の理想の長さは「一咫半(ひとあたはん)」というサイズの1.5倍が目安になります。人咫半とは、親指と人差し指をL字に広げた長さのことです。
男性は23~24センチ、女性は21.5~22.5センチくらいが大体の目安です。
人咫半の1.5倍の長さを選ぶと使いやすく、持った時にキレイに見えるサイズになります。
お箸の太さも長さも好みがあるので、あくまで目安として覚えておいてください。
普段使っているお箸を基準にして自分の使いやすい長さや太さなどを確認すると今後お箸を買い替える時の参考になるのでおすすめです。
箸の素材で選ぶ
箸に使われている素材にはたくさんの種類がありますが、主に木製、プラスチック、金属に分けられます。
いくつか代表的な素材をご紹介します。
木製
・黒檀
古くから日本で仏壇などに使われている素材です。硬さと重みがあるのが特徴です。
お箸を強く握る人に向いています。
・紫檀
光沢感と赤みのある木目が特徴です。黒檀と同じように非常に硬い木です。耐久性が高いので長く使い続けられます。
・竹
弾力性が程よくあり折れにくいので昔から箸の素材として使われています。油分を通しにくいのが特徴です。
プラスチック
木製より安価に購入でき、食洗機に対応しているものが多いので手軽に使うことができます。
軽く、色々なデザインがあるので子ども用のお箸として人気があります。
金属
金属のお箸は韓国でよく使われています。主にチタンやステンレスが用いられています。他の素材のお箸より耐久性があり重いのが特徴です。
塗装で選ぶ
・漆塗り
お箸のベースに漆を塗ったものが漆塗りです。漆には汚れが付きにくく抗菌作用があるので直接口を付けるお箸に最適です。
・ウレタン塗装
お箸のベースにウレタン樹脂が塗られているものです。さまざまな色や模様があります。
箸の形状で選ぶ
箸の形状もたくさんのタイプがあります。箸を持った時のフィット感や使いやすさも変わってくるので、自分の使いやすい形を見つけましょう。手に持った箸の先端を上からみると箸の形状が確認できます。
丸型
角がないため箸を握ったときに指に角が当たらないのがメリットです。角に合わせて握る必要がなく、握る力が強い方も使いやすい形です。
三角形 一面が大きいので安定して持つことができます。指を添えやすく子ども箸におすすめの形です。
四角型
手になじみやすい形状で、しっかり握りやすいです。食材を掴みやすい形状です。
五角形
三角形や四角形よりも丸型に近くなるので、角が手に収まりやすいので無理なく使える形状です。
六角形
鉛筆と同じ形状で握り慣れている形です。子どもにも握りやすい形で箸がまだしっかり持てない子でもおすすめです。
また、亀甲と同じ六角なので縁起がいい形です。
七角形
七角形は割り切れない角度なので作るのが難しく、職人が手作業で作られているものがほとんどです。
八角形
八は末広がりで縁起がいい数字なので、プレゼントに喜ばれる形です。丸型に近い形状なので力の入れやすさとフィット感を両方兼ね備えた使いやすい形です。
削り
決まった形ではなく、持った時の感触を確かめながら作られた不規則な凸凹がある形です。いびつに削られている形が心地よく使いやすい形状です。
喰い先の形状
喰い先とは箸の先端のことで、喰い先の3センチの仕上げで料理の掴みやすさや口当たりが変わってくる重要な部分です。
箸を選ぶ時デザインや手に持った感じを重視して喰い先はあまり気にしない方も多いと思いますが、使いやすい喰い先のお箸を選ぶことでより食事の時間が楽むことがでます。
代表的な喰い先の形状を紹介します。
先丸
先端が丸くなっている形で、一般的なお箸に多く使われています。
角がないので口当たりが滑らかで小さなお子さんが使っても安心です。
先丸でも掴みずらさはあまりなく、どんな料理でも使いやすい万能な喰い先です。
先角
持ち手と同じ様に喰い先に角がついている形状です。面と角があるので豆腐や麺類などの滑りやすい料理も挟みやすくとても使いやすいです。
削り
持ち手と同じ様にランダムに削られていて決まった形ではありません。
口当たりの良さや料理の掴みやすさなどは削り方や作り手によって違いがあるため、一度手に取って確かめることで自分の好みに合った使いやすい喰い先を選ぶことができます。
乾漆
乾漆とは、漆を塗って仕上げた塗り箸の喰い先に乾漆粉(ガラスなどに塗って固めた漆を細かく砕いた粉)を付けて滑りにくくしたものです。乾漆粉を塗ることで滑り止めになるだけではなく、厚みが出るので強度が高くなり折れにくくなります。
子どもや高齢者には矯正箸がおすすめ
手の力が弱い小さなお子さんや高齢者の方は矯正箸を使うことで持ち方をサポートしてくれて使いやすいです。
正しい持ち方ができるように作られているので食材が掴みやすく、ストレスなくお箸を使うことができます。
プレゼントなら人気の高級箸がおすすめ
お箸は日常的に使うものなのでプレゼントとして贈っても喜ばれます。お箸は「幸せの橋渡し」という意味合いがあり縁起物としてとても人気のあるアイテムです。
特に夫婦箸は結婚祝いの贈り物にぴったりです。他にも引っ越し祝いや誕生日など色々なお祝い事の贈り物にもお箸が選ばれています。
プレゼントして大切な人に贈るお箸は、長く使える高級ブランド箸がおすすめします福井県の若狭塗や石川県の輪島塗などの工芸品は使い安やすく見た目も美しいのでとても魅力的です。
おすすめのお箸
まとめ
箸は材質や形状など種類が豊富にあります。ご紹介した内容を参考にして、しっくり合う使いやすいお箸を見つけてみてください。手ゆびに馴染むお箸を使えばいつもの食事がより楽しくなるはずです。
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