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コーヒーの出し方!基本のマナーをご紹介





会社や家にお客様が来たときにコーヒーを出すことが多いと思います。よくあることですが、コーヒーには正しい出し方やマナーがあります。お客様に失礼にならないように来客時のコーヒーの出し方をマスターしておきましょう。


コーヒーを出す目的

お客様にコーヒーを出すのには理由があります。


・おもてなしの心を伝えるため ・喉が乾いたときのため ・リラックスしてくつろいでもらうため


打ち合わせや会議で出すコーヒーには、気分転換やカフェインによる脳の活性、水分補給の役割があります。


必ず作ったコーヒーを出す

コーヒーは人によって好みが大きく違うので、自分の加減で作ったコーヒーをお出しするのは自信がない人もいると思います。お客様に好みに合ったコーヒーを自由に作ってもらうために、部屋にポットやカップ、インスタントコーヒーなどを用意するというのはマナー違反です。


お客様が雑に扱われていると感じてしまうので、必ず自分で入れたコーヒーをお客様に出すようにしましょう。


コーヒーを出すタイミング

コーヒーを出すタイミングは、お客様が全員椅子に座ってからがベストです。会社でも同じで、名刺交換中や挨拶の邪魔にならないように、名刺交換が終わってから全員椅子に座ってからすぐに出すようにしましょう。


コーヒーを出すときに必要なもの

コーヒーを出すときは


・カップ ・ソーサー ・スプーン ・砂糖 ・ミルク

が、必要になります。カップアンドソーサーがない方は、お客様にコーヒーを出す機会ができたときのために一式を揃えておきましょう。


コーヒーの正しい出し方

コーヒーを出すときの正しいマナーについて説明していきます。大切なのはおもてなしの心です。全部を完璧に覚える必要はありませんが、中にはマナーに厳しいお客様もいるかもしれないので、マナーを身に着けて損はありません。


コーヒーが飲めるか確認する

まずはお客様がコーヒーを飲めるか確認を取りましょう。全くコーヒーを飲めない人や妊娠中でコーヒーを控えてる方もいらっしゃいます。コーヒーを飲む人数をしっかり確認しておきましょう。


コーヒーが苦手な方にはお茶、妊娠中の方にはカフェインレスのコーヒーをお出ししましょう。また、夏場は暑い中来ていただいたお客様のために、アイスコーヒーなどを用意しておくと喜ばれるはずです。


コーヒーの分量

コーヒーを入れるときの分量は、カップの7分目を目安にしてください。コーヒーカップのギリギリまで入れるとこぼれやすくなります。お客様のスーツや大切なお洋服が汚れてしまっては大変なので、気を付けるようにしましょう。


コーヒーを運ぶときのマナー

キッチンや給湯室で入れたコーヒーを、応接間や会議室まで運ぶ時のマナーを説明します。


・コーヒーはお盆にの乗せる コーヒーを運ぶときは、お盆に必ず乗せてから運ぶようにしましょう。コーヒーの数が1つであっても複数であっても同じです。コーヒーを乗せたお盆は胸よりも低いところで両手で持って運んでください。


・コーヒーをソーサーに乗せない コーヒーをお盆に似せて運ぶ時に、ソーサーの上にコーヒーを乗せることはマナー違反にあたります。ソーサーに乗せると滑りやすくなるのでコーヒーとソーサーは別にして、直接お盆の上に乗せて運ぶようにしましょう。


万が一、こぼしてしまったときのためにコーヒーと一緒に布巾も持ち運ぶと良いです。


入室のときにノックする

応接間や会議室に着いたら、お盆を片手で持ちって3回ノックをして部屋に入ります。2回のノックはトイレのときにするものなので必ず3回ノックしてください。


ノックのあとドアを開け「失礼します」と言います。その後、お辞儀をして入室します。お客様とのお話や会議が始まっているので、ドアの開閉はなるべく静かに行いましょう。自動で閉まるドアであっても手でドアを閉めて大きな音が出ないように注意してください。


サイドテーブルを使う

部屋に入ったら、お盆は一旦サイドテーブルに置きます。受け皿がない場合でも同じです。


サイドテーブルがないときは、邪魔にならないよう下座にお盆を置きます。会議の資料などがテーブルの上にあり、お盆を置くスペースがない場合は「コーヒーをお出しする準備をさせて頂いてよろしいでしょうか。」などと一言お願いして、スペースを開けてもらうようにしましょう。


お盆を置いたら、ソーサーの上にカップを乗せて、お客様のところへ行って1つずつお出しします。


コーヒーカップとスプーンの向き

コーヒーカップとスプーンの向きにも注意しましょう。コーヒーカップもスプーンも持ち手を右側にしてセットしてください。スプーンはカップの手前に置きます。


コーヒーカップに柄が入っている場合は大きい柄が描かれている方が正面になるので、大きい絵柄が正面に見えるようにして出します。そのため、持ち手が左側にくるカップもあります。


砂糖とミルクを置く場所

砂糖とミルクもコーヒーに添えて一緒にお出ししましょう。ソーサーの手前にスプーンと一緒に砂糖とミルクを置きます。


砂糖やミルクを入れずにコーヒーを飲む方もいるので、テーブルの中央に小皿やキレイなカゴに砂糖とミルクをまとめて置いて自由に使ってもらうことも多いです。


お客様の中には、テーブルの中央まで手を伸ばすのを遠慮してしまう方もいるかもしれません。お客様に気をつかわせないように、砂糖とミルクを置いたときに「ご自由に使ってください。」と声をかけておきましょう。


テーブルの上が散らかってしまわないように、使用済みの砂糖とミルクのゴミをまとめて置ける小さい箱や小皿を用意しておくと便利です。 会社であれば、砂糖とミルクの置き方が決まっている場合が多いので、会社のやり方に沿って対応しましょう。


コーヒーは目上の人から配る

コーヒーは、目上の方から順番に配ります。会社であれば、お客様が先で自社の社員は後です。お客様、社員の中でも、役職の高い順に出しましょう。


家に招いたお客様や役職のわからないお客様には、上座からコーヒーを出します。入口から一番遠い席が上座、入口に近い席が下座です。洋室、和室ともに同じなので上座と下座を覚えておくと便利です。


お客様の右後ろから出す

コーヒーをお出しするときに、お客様の右後ろからお出ししましょう。お客様の右後ろに回れない場合は、正面や左後ろに回ってお出しします。また、お客様の後ろに立つスペースがない場合などには、正面からコーヒーを出しても大丈夫です。


お客様の右後ろからお出しできない場合は、「正面から失礼します。」と声をかけると失礼になりません。


コーヒーを出す順番

お菓子やおしぼりをコーヒーと一緒に出すときのマナーを説明します。この3つを出すときの順番は、お客様から見て左側にお菓子、真ん中にコーヒー、右側におしぼりの順にお出しします。


先に出したものの上を越えて次のものを出すことを「袖越し」と言って、これはマナー違反になります。


退室するとき

退室するときは、左脇にお盆を抱えて静かに退室します。お盆の上に何か乗せて変える場合は以外は、両手でお盆を持ちます。


ドアの前まで来たら「失礼します」と言ってからドアを開けて部屋を出ましょう。入室するときと同様で、ドアの音がならないように手で静かにドアを閉めましょう。


2杯目を出すタイミング

2杯目のコーヒーを出すタイミングは、1杯目を出してから30分前後を目安にしてください。


会社であれば、会議や打ち合わせが長引きそうな状況を見計らい2杯目のコーヒーを出しても良いでしょう。 その時に、会議や打ち合わせの邪魔にならないように配慮が必要です。会議が佳境に入ったところでコーヒーをお出しすると妨げてしまうので、様子を見て一段落したところでコーヒーを出しましょう。


アイスコーヒーを出す場合

夏の暑い日にアイスコーヒーを出すことも結構あると思います。アイスコーヒーはホットコーヒーと同様に出して問題ありません。


アイスコーヒーで必要なもの

アイスコーヒーを出すときは


・グラス ・コースター ・フレッシュポーション ・ガムシロップ

が、必要になります。これらと一緒におしぼりも出すと親切です。必要に応じてストローもお出ししましょう。


アイスコーヒーを出す順番

最初にコースター、次にアイスコーヒー、最後にストローの順にお出ししましょう。最後にガムシロップやフレッシュポーションをアイスコーヒーの横に置きます。


コーヒーの数が足りなかった場合

お客様の人数が多かったとき、コーヒーを用意したけどコーヒーを用意する数が足りなかったなんてこともあります。そんなときは、焦らずに落ち着いてまずは上座の席の方からコーヒーを順番にお出ししてください。


お持ちしたコーヒーを全てお出ししたあと、一旦退出してコーヒーを用意しに戻り、改めてお出ししましょう。お客様が戸惑わないように退出するときは「改めてお持ちいたします」と声をかけるようにしてください。 そのとき、お客様から「コーヒーは不要」と言われた場合は、そのまま退室して大丈夫です。


ミスがあっても落ち着いて失礼のないように対応すれば問題ありませので、安心してください。


コーヒーをこぼしてしまったとき

コーヒーをお客様の前に置くとき、こぼしてしまった経験がある人も少なくないでしょう。もしもこぼしてしまったときは「大変申し訳ございません。」と丁寧に謝ることが必要です。


お客様のお洋服や持ち物、足元が汚れていないか確認しましょう。こぼれたコーヒーで塗れいていた場合は早急に布巾やタオルなどをお客様に渡し、拭くお手伝いをしてください。


お客様本人がこぼしてしまったときも同じで、まずは身の回りの汚れてしまったところを拭きます。その後、改めて新しいコーヒーを用意します。


お客様の持ち物が濡れてしまったときは、ビニール袋をお渡して袋の中に入れて持ち帰ってもらうようにすると良いでしょう。


片付けるタイミング

コーヒーの片付けは、お客様が帰られたあと行います。お客様がまだ退出していないときに片づけを始めると、早く帰ってほしかったように感じてしまうかもしれません。


片付けのタイミングで、コーヒー豆やミルクが足りているか備品が揃っているかなど確認しておくと、次回コーヒーを出すときもスムーズに行えます。


まとめ

コーヒーを出すだけですが、慣れていないと戸惑うことが多いです。コーヒーの出し方を全て覚えるのは大変という方は、基本を押さえて臨機応変に対応しましょう。慣れればお客様をおもてなしするのが更に楽しくなると思います。

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