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お茶の風味を保つ茶筒の使い方と選び方!真似したくなる茶葉以外での活用方法


お茶の風味を保つ茶筒の使い方と選び方!真似したくなる茶葉以外での活用方法

茶筒の正しい使い方をご存知ですか?普段気にせず使っている方も正しい茶筒の使い方を知れば、時間が経っても美味しいお茶を味わうことができます。今回は、茶筒の正しい選び方や使い方について解説していきます。茶筒を使わない方に向けて茶葉以外での使い方もご紹介します。


筒は茶葉を保存するための容器

茶筒は、円柱の形をした容器で茶葉を保存するために使われます。茶筒の歴史は古く、昔は現在の茶筒ではなく煎茶道で使われる茶壺から始まったとされています。安土桃山時代の茶人である千利休も愛用していたことがわかっています。


茶筒の種類は豊富で、ブリキや真鍮、銅などの金属製のものが多いです。見た目のデザインも色々あり、和紙を貼り付けてあるものやカラフルな模様が施されているものもあります。


茶筒を使う理由

茶筒は、新鮮なお茶の美味しさを保つために使います。茶葉は開封し空気に触れることにより、湿気や酸化の影響で香りや味がだんだんと劣化してしまいます。遮光性や密閉性の高い造りになっている茶筒を使うことで茶葉を守り、劣化を遅らせることができます。


茶筒の選び方

いつでも美味しいお茶を楽しめるように、茶筒選びのポイントを抑えておきましょう。

茶筒の選び方は

・素材

・容量

・密閉性

の3つです。


それぞれ詳しく解説していきます。


茶筒の素材

茶筒に使われる素材には、ブリキ製、木製、ステンレス・スチール製などがあります。


・ブリキ製

茶筒で定番の素材。ブリキは、鉄の表面を錫でコーティングしたものです。ブリキ製の茶筒は密閉性に優れているのが特徴で、錆びにくく軽いので扱いやすいです。江戸時代からすでにブリキ製の茶筒が使われていました。


・木製

木製はロクロを用いて木の中身をくり抜いて作られます。サクラ、ケヤキ、オークなど木が使われることが多いです。


木の温もりを感じられるのが特徴で、適度な通気性があるため茶葉の劣化を防いでくれます。木製ならではの木目を生かした茶筒や、漆塗りのものもあります。


ステンレス・スチール製

ステンレスやスチール製はお手入れが簡単にできるのが特徴です。光や湿気にも強く、水洗いしてもサビにくいです。


茶筒の容量

茶筒を選ぶとき、大きさはあまり気にしない方が多いと思いますが容量で選ぶことも重要です。


茶筒の蓋を開閉する度に茶葉が空気に触れて少しずつ劣化が進んでいくので、1ヶ月程度で使い切れる大きさを選ぶのがおすすめです。


1杯のお茶を淹れるのに約3〜4gの茶葉を使います。茶筒を購入する時、容量の欄に100g、200gなどと記載されてるので1ヶ月程度の茶葉が入るサイズの茶筒を選びましょう。


茶筒の密閉性

湿気や酸化から茶葉を守るために、茶筒の密閉性も重要なポイントです。

茶筒の多くは内蓋が付いている二重構造になっています。内蓋が隙間なくしっかり閉まるか確認して購入しましょう。外蓋もなるべくぴったりフィットするものがおすすめです。


茶筒の正しい使い方

せっかくポイントを抑えて選んだ茶筒も、間違った使い方やお手入れをしてしまうと茶葉の劣化が進んでしまう原因に繋がる可能性があります。茶筒の保存効果を落とさないために、正しい使い方を覚えておきましょう。


茶筒の保管は冷暗所がおすすめ

茶筒に茶葉を入れたら、光やニオイの影響が少ない冷暗所に保管しましょう。日光だけでなく蛍光灯や電球の光でも茶葉は劣化してしまいます。

急須や湯呑みと一緒に食器棚にしまっておくのがおすすめです。


食品のニオイが移ってしまう可能性があるので冷蔵庫はおすすめしませんが、開封前の茶葉なら冷凍保存ができます。冷凍庫から出して使う時は、霜をつけないために室内にしばらく置いて室温に戻してから開封するようにしてください。開封した茶葉をまた冷凍庫に入れて保存するのは霜が付いて劣化してしまうためNGです。


長くお茶の香りを楽しむためにも、保存する場所の光やニオイ、取り扱いには十分注意しましょう。


茶筒のお手入れ方法

茶筒は乾いた布で優しく拭き上げましょう。茶葉は湿気を嫌うので、茶筒を洗うのはおすすめしません。また、和紙が貼り付けられている茶筒は水に濡れると和紙が破れてしまう可能性があり、金属製の茶筒は乾燥が不十分だとサビの原因になってしまうこともあります。


どうしても洗いたい場合は、優しく水洗いしてしっかりと乾燥させることが大切です。洗った茶筒がしっかり乾ききっていないと茶葉が湿気って劣化してしまいます。


茶筒のニオイを取りたい時は、古い茶葉を入れて何回か振るか、茶筒の中に乾燥剤を入れておくとニオイが気にならなくなるので試してみてください。


茶葉以外での茶筒の使い方

使わなくなった茶筒を捨ててしまう前に、再利用してみませんか?あまり知られていませんが、茶葉を入れる以外にも様々な使い方があるのでご紹介します。


使い方1:乾物の保存

茶葉と同じく乾物も湿気を嫌う食材なので、茶筒への保存が適しています。タッパーなど同じように密閉できる保存容器はありますが、茶筒はタッパーなどと違い遮光性に優れているため乾物の保存もおすすめです。


使い方2:紅茶やコーヒー豆の保存

日本茶と同じく、湿気や光で味や香りが落ちてしまう紅茶やコーヒー豆の保存にも茶筒が活躍します。


紅茶を葉っぱで買った場合は密閉容器に移し替えるけど、ティーバッグは開封してそのままという方もいるのではないでしょうか。ティーバッグの紅茶も開封すると湿気や酸化の影響を受けてしまうので茶筒で保存すると美味しい紅茶を味わえます。


使い方3:文房具入れ

茶筒にペンなどを入れて文房具入れとして活用している方は多いです。円柱状の形でサイズ的にも合うため使いやすいです。


使い方4:日用品の収納

綿棒やコットン、爪楊枝を茶筒に入れて保管するのもおすすめです。生活感が出てしまう日用品もおしゃれに収納できますね。清潔に保ちたいアイテムだからこそ、蓋の付いている茶筒は最適の使い方です。


おすすめの茶筒










まとめ

茶筒の選び方や使い方をご紹介しました。茶筒を正しく使えば美味しいお茶を長く楽しむことができます。いつも茶葉から淹れない方も茶葉から淹れたお茶の美味しさを味わってみてください。もう茶筒として使わない方も、たくさんの使い方があるのでぜひ活用してみてください。



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