赤色と黒色に塗られている器はすべて漆器と分類されているのがほとんどで、漆器を販売しているお店でもウレタン塗装の器を漆器と表示していることが多いです。そこで、漆塗りの漆器とウレタン塗装の漆器の見分け方について紹介していきます。
漆塗りとウレタン塗装の見分け方
天然の漆塗りの漆器とウレタン塗装の漆器の見分け方は、一般の人ではとても難しく一目では違いがわかりません。最近ではプロも見分けがつかないほどの精巧な合成漆器もあります。
天然の漆塗りとウレタン塗装の漆器の見分け方を詳しく見ていきましょう。
漆塗りの漆器とウレタン塗装の違い
漆塗りの漆器は、天然樹脂のため乾燥しすぎるとひび割れます。熱い料理を入れると変色するのも見分け方の一つです。
使い始めはマットで滑らかな表面で、長年使っていくと漆独特の艶や光沢が出てきます。一方、ウレタン塗装の漆器は、扱いやすく使い始めからつややかで光沢があるのが特徴です。
漆塗りの漆器は、使い始めがまだ漆が柔らかいので傷がつきやすいですが、だんだんと乾燥して固くなります。何回も漆を塗り重ねているので傷がついても目立ちにくく、使っているうちに傷が磨かれて見えなくなっていきます。
ウレタン塗装の漆器は、長年使用することで傷がついてだんだん表面が曇っていきます。漆塗りの漆器と違い、傷がついたりハゲたりしても修理ができません。
手塗りの漆とは違い大量生産ができるので、漆塗りの漆器と比べて安価なものが多いです。
まとめ
漆塗りの漆器もウレタン塗装の漆器もそれぞれにメリットがあります。ご家庭に合わせて、上手に使い分けましょう。漆塗りの漆器を求める際は、信頼のできる専門店での購入をおすすめします。
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