大切にしている漆器が壊れたら修理しよう!




漆器は丈夫で扱いやすいものですが、自然の素材でできているため、長年使用しているとどうしても傷がついたり、塗りがとれてきたりします。大切に使っているものであれば、できれば修理して末永く使いたいですよね。

そもそも漆器って修理できるのでしょうか?気になる費用はや修理の内容を紹介します。


漆器はなおしもん

漆を何重にも塗り重ねた漆器は丈夫で長持ちします。漆は元来、補強材、接着剤として使われてきました。また、漆には防腐性もあります。こうした漆の特性を生かし、修理も漆を用いて行われます。


輪島塗で有名な輪島(石川県)では、修理された漆器のことを「なおしもん」と呼びます。「なおしもん」と呼び名がつくくらい、漆器は直しながら(修理しながら)使い続けるものなのです。


修理が必要な漆器

修理に出そうか迷っている方も、下記に当てはまっていれば修理に出してみてください。割れてしまって諦めていませんか。


・漆器が割れてしまっているもの ・傷によって、木地が見えてしまっているもの ・傷が小さい物でも見栄えをよくしたいもの


ちょっとひびが入っただけだから、ちょっと欠けただけだから大丈夫だろう…と思うこともあるかもしれません。


しかし、漆が剥がれたところから水がしみ込み、痛みが進んだり、水が漏れたりということがあります。お椀や屠蘇器、菓子器など、あらゆる漆器が修理可能です。漆器が壊れたら、放置せずに修理を考えた方がよいでしょう。


漆器の修理方法

ただ修理するだけでなく、元の色と異なる色で塗り直したり、絵柄を入れるなど加飾してアレンジすることもできます。


味わいや艶は時間が経ち、使い込むことによって出るものですので、塗り直した部分が元の色と違って見えて気になる方もいるかもしれません。でも、そこが景色になり、新しい趣や味わいになるともいえます。


部品(酒器の持ち手など)がとれてしまったとき

とれたパーツが残っている場合は接着させ、漆を塗って仕上げます。パーツが残っていない場合は、作れるものは作って接着させ、必要であれば補強します。


漆器の一部が欠けてしまったとき

素材が木であれば、欠けた部分に合う欠片を作って接着させ、漆を塗って仕上げます。


ひび割れたとき

ひびの部分、または全体を漆で塗り直します。漆は防水性があるので、水漏れの心配がなくなります。


加飾(蒔絵、金箔、沈金など)が剥がれてしまったとき

補修すべきところは補修し、漆を塗り直し、場合によっては新たに絵を描き直します(加飾)。


乾燥や熱で変色・つやがなくなったとき

漆器の変色した箇所を研ぎ落として、漆を塗り直します。元通り新品のような漆器に生まれ変わます。


※あくまでも一例です。


修理までの流れ

修理店に連絡して壊れてしまった漆器の修理依頼をし状態を詳しく伝えます。 お店に現物を送ります。商品に傷がつかないように梱包してから段ボール箱に入れて、宅急便などで送ってください。

商品到着後、傷の状態(塗りや木地、加飾の傷)を確認して修理ができると判断したら、修理を開始します。 修理に長期間必要とするものもあるので、余裕をもって修理に出しましょう。


漆器の修理にかかる料金

修理にかかる料金は、修理する漆器の大きさや傷の大きさ、深さによって違います。元の色と異なる色で塗り直したり、絵柄を入れるなど加飾してアレンジする場合は、その分料金がかかってしまうこともあります。


また、部分的に修理するのか、新品同様にまで修理するのかでも料金が異なります。 修理に出す前にあらかじめお店に料金を確認しておきましょう。


修理事例

例1


修理前

漆塗りのお箸の修理です。使っているうちに箸先が削れてしまいました。 値段3,000円~ 修理日数2週間~


修理後



例2


修理前

お椀の修理です。他に傷などがないため部分的に直していきます。 値段5,000円~ 修理日数2週間~


修理後


例3


修理前

お盆の修理です。角が割れてしまって木地が見えています。 値段5,000円~ 修理日数1ヵ月~


修理後



例4


修理前

お椀の修理です。目立つ所の塗装が剥がれてしまっています。 値段3,000円~ 修理日数2週間~


修理後


大切な漆器が壊れてしまったら!

大切な漆器が壊れてしまった場合は修理することができます。 修理代によっては新品を買ったほうが安くすむこともありますし、修理に時間がかかるので一度見積もりをだしてもらって決めましょう。


漆器の修理見積と修理をしている「うるしギャラリー久右衛門」 https://urushi9emon.com/ こちらに電話、メールでお問い合わせをしてみてください。

まとめ

インターネットが普及し、漆器を修理できるお店は探しやすくなりました。どこも漆器を大事に長く使って頂きたいという気持ちで修理を受けています。


使い捨てが当たり前の時代に、修理して再生させられる漆器はエコにも貢献します。漆器が壊れてしまった、でも捨てるには忍びない…というときは、一度修理を考えてみてください。